民族衣装古布 ―タイ山岳少数民族の手仕事布―
山岳・少数民族の手仕事によって作られた民族衣装の布は、
驚くほど細かい刺繍やアップケ、ろうけつ染め模様
様々な意味が込められた伝統文様など
細かな手仕事、独特なデザインと多様な色彩が魅力です。
MonkeyBananaでは、
主にモン族、ヤオ族の民族衣装布の中から
手仕事が美しい素材を厳選し
アレンジ・リメイクしたスカートやパンツなどを販売しています。
商品のほとんどがセレクトオーダーなので、他にはない1点モノです。
中には、使い込まれ何度も洗いにかけられて、
生地がくたっとこなれたものや褪色しているものもあります。
そのような”本物の使い込まれた感”も魅力のひとつと感じていますので、
状態の良い古布ばかりを使ってはいません。どうぞご理解ください。
■民族古布について■
民族古布製品は生活の中で使用されていた民族衣装布をリメイクしたものです。
その為、生地に修繕箇所や汚れが見られるものもあります。
状態の良いものを選んでいますが、
状態の良さだけにこだわわらず、
布に魅せられた品についてはあえてダメージ感・USED感のあるままでも販売しています。
ご理解いただけると幸いです。
■取り扱いについて■
古布固有のにおいが残っています。
蛍光剤や漂白剤が含まれた洗剤はお避けください。
水でそっと手押し洗いし、すぐに軽く水気を切り、きつく絞らずよく形を整えて陰干して下さい。
洗濯機や脱水機のご使用はお避け下さい
色落ちがありますので単品にてお洗濯ください。
山岳民族とは
タイの山岳民族(Hilltribes)にはモン・ヤオ・ラフ・リス・アカ・カレン・ルア・ティン・カムの9つのエスニックグループがあるといわれています。
これら山岳民族の生活の場にはきわめて伝統的社会が残されています。
モン族(Hmong) |
メオ族の自称はモンです。彼らは中国南部で最も広まった少数派グループです。今日彼らは中国本土の多数県と、ベトナム、ラオス、タイに散らばって住んでいます。タイにおけるモン族の人口は15万人超でタイ国内の山岳民族の約17%にあたります。彼らの居住地はチェンマイ県、チェンライ県、ナーン県、プレー県、ターク県、ランパーン県..など13県に集中しています。タイには青モンと白モンの2つのモン族のサブグループがいることが分かっています。青モン:黒モンまたは縞モンとして知られています。白モン:女性たちは儀礼の場面で白のひだスカートをはき、仕事の際には藍染めのパンツをはきます。タイにおけるモン族の宗教は精霊信仰とシャーマニズムの組み合わせで、祖先信仰に重きを置いています。 |
カレン族(Karen) |
ヤン、カリアンとも呼ばれるカレン族はタイ最大の山岳民族です。人口は40万人超でタイ国内の山岳民族の約47.5%を占めています。彼らはメーホンソン県、チェンマイ県、チェンライ県、ターク県、カンチャナブリ県、ランプーン県などタイ−ミャンマー国境沿いの西部の山地に集中して住んでいます。タイには4つの主要なカレン族のサブグループ -スコー・カレン、ポー・カレン、パー・オー、ブェ- がいることが分かっています。カレン族の経済は稲作が基本となっています。野菜の栽培や家畜も飼っています。収入は地元の製品販売や雇用労働によっても得られます。カレン族の宗教は接触と文化変容の種類と程度によって多様です。タイ国内には多数のクリスチャン・カレンがいますし、村人の中には仏教徒もいます。しかし、すべての地域においてカレン族の大多数は精霊信仰者です。 |
ヤオ族(Yao) |
ヤオ族の自称はイウ・ミェンです。彼らは主な居住地はチェンライ県、パヤオ県とナーン県に集中しています。ヤオ族は精霊信仰者で中国人から採用したさまざまな儀礼を実践しています。彼らは祖先崇拝に重きをおいています。 |
ラフ族(Lahu) |
ラフ族またはムスの起源はチベット高地で、一世紀前に中国、ミャンマー、ラオス、タイに移住してきたと信じられています。チェンライ県、チェンマイ県などタイ国内の6県で生活を営んでいます。ラフ族は7つのサブグループに分けられ、そのうちの4つの主要なグループ -ラフ・ニ、ラフ・ナ、ラフ・シェレ、ラフ・シ- はタイにいます。 |
リス族(Lisu) |
タイ人からリソーと呼ばれるリス族は、北部タイの山間地に居住する民族のひとつです。リス族は中国南部を起源として約60年前にタイへ移住してきた人々がいるということが明らかになっています。リス族はリス、花リス、黒リスの3つのサブグループに分類されます。が、今日タイ国内に居住しているのは花リスと黒リスだけです。 |
アカ族(Akha) |
タイ人はアカ族のことをコーまたはイ・コーと呼びますが、アカ族は自らをア・カーと呼びます。一般的にはチベット高原に起源があると信じられていますが、彼らがはじめてタイに入ったのがいつ頃なのか分かっていません。 |
参考文献 山岳民族博物館資料 |